生きることにおける理論と実践

日常生活が下手すぎる人間が、いろんなコンテンツを摂取しながら、生きることについて考えては実践し、実践しては考えるブログ。迷いながらも少しずつ進めたらいいね。

『オーシャンズ8』300字レビュー(『「百合映画」完全ガイド』未収録原稿)[noteからの移行記事]

※こちらの記事は、noteからはてなブログに記事を統合する作業の一環で、2020年6月27日 11:11に執筆したnote記事を移行してきたものです。

 

本日2020年6月27日、私も執筆者の一人として参加している、星海社新書『「百合映画」完全ガイド』が発売されます!
300本超の百合映画を紹介・レビューしている本ですが、盛り込めなかった作品もまだまだあります。

ここではその中から、校了に間に合わず本誌掲載が叶わなかった、中村香住執筆の『オーシャンズ8』の300字レビューを公開したいと思います。

 

人種も年齢もさまざまな女性が集まって、抜群のチームワークをもって大仕事を成し遂げ、さらには男性への復讐まで果たす、痛快な作品。デビーが旧知のルーを強盗計画に誘う際の「(この計画の)すべてのステップであなたが一緒だわ」「おおハニー、それ、プロポーズ?」「まだダイヤがないわ」という会話は、犯罪のパートナーとして口説いているのだろうが、レストランでのひそひそ話で距離が近いこともあり、さながら恋人に対しての口説き文句のよう。強盗を始める直前、デビーが「この世界のどこかで犯罪者を夢見る8歳の少女、彼女のためにやろう」と言うように、この映画は女性として生きることの困難さを一瞬でも吹き飛ばそうとしてくれる。
(監督:ゲイリー・ロス/2018年/アメリカ/110分)


こんな感じで、様々な書き手によるいろいろな百合映画のレビューが、作品によって多少異なる分量で掲載されています。
「こんな作品も?」という作品も掲載されていますので、玄人の方にもお楽しみいただけるのではないかと思います。
百合が好きな方も、映画が好きな方も、ぜひお手に取ってみてください。

 

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